山梨地酒買い出しツーリング

出発前の戯言

以前、「春鶯囀」という曲とお酒を話題にしたことがあった。通販で買っても良かったが、蔵元が割と近いこともあって一通り試飲させてもらいたいと思っていたところ、ちょうど休みが出来たので、行ってみることにした。*1
前日飲み会があり、そんなに飲んだわけではないが帰宅後そのまま寝てしまい、目覚めると7時前。もう少しと思って二度寝したら今度は9時半過ぎ。さて、今から朝食、入浴で出かけるとなると11時半頃だろう。当初の予定通りのコースにするか、それともショートカットするか。
当初考えていたのは次の通り。
自宅〜(御殿場)〜三国峠〜(山中湖)〜(河口湖)〜御坂峠〜(市川大門)〜萬屋醸造(増穂町)〜(身延)〜(富士)〜自宅
といったコース。(括弧内は通過点)
御坂峠の天下茶屋でほうとうを食べたいと思っていたが、今回の目的はそれよりも萬屋醸造店で銘酒「春鶯囀」を試飲し、購入する方なので、まずはそちらを優先しないと。
支度が終わる頃には当初予定通りのコースにしようと決めた。夕食にもう一軒国道52号線沿いの店(名前失念)でも久しぶりにほうとうを食べようかなと思いながら出発。


ちなみに二度寝している時に見た夢は、ネパールへ友人と行くというもの。それも、ネパールが目的地ではなく、なぜか台湾へ行くのにネパールを経由しなければならないという理不尽なもの。ネパールの空港で自宅に電話(これもなぜかケータイから)している途中で目が覚めた。

御坂峠へ

まずは御殿場方面へ走り出し、小山町の工業団地へ。銀杏並木の落ち葉が美しかった。先日結婚した友人の勤めている会社の前を通り過ぎ、富士スピードウエイの前を右折。三国峠へ入る道へ左折するとそこは工事中。舗装張り替え中のようだが、下は砂利ではなく土、それもまだ固めていない状態。「おおー、沈む沈む〜。」と言いながら通過し、三国峠へ向かう。日陰の部分は所々湿っており、結構寒い。朝早かったら凍結していたかもと思うと、むしろ遅れて正解だったかも。
三国峠を越え、山中湖から河口湖へ向かう。途中の富士吉田は相変わらずの大渋滞。すり抜けていると、前方に1台のバイク。近づくとどうやら女の子らしい。「目的地一緒だと良いなあ」とか思ってたら河口湖インターへ入って行ってしまった。あ〜らら、残念。
河口湖ではマラソン大会があったらしく、歩行者がいっぱい。歩行者を避けつつすり抜けし、御坂峠へ。
御坂トンネル手前で峠道に入ると自然にテンションがあがる。この道は昔から好き。峠付近は工事もあり砂が結構浮いていたけど、それまでは思ったよりきれいで走っていて気持ちよかった。ここまで休憩なしで約2時間。
峠に着いてまずは富士山を眺める。今日は若干頂上に雲が掛かっていたが、天気が良く空気も澄んでいて富士山がよく見えた。
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天下茶屋でほうとうを注文。出てくるまで時間が掛かるので、甘酒を頼もうかとも思ったが止めておいた。
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萬屋醸造店へ

遅い昼食を済ませ、峠を下る。途中から山裾を通る広域農道へ入り市川大門方面へ。この道は交通量も少なく、車を抜くポイントも結構あるため気持ちよく走れる上、春には一面桃の花が咲く美しい道路になる。
市川大門から富士川大橋を渡り増穂町へ。国道52号線との交差点を右折してすぐの所に萬屋醸造店がある。
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門をくぐってすぐ脇に「六斎」というギャラリーがあり、そちらで展示や販売をしている。入ってから早速試飲をさせてもらう。
一通り利いていくつか候補を決めた後、酔い覚ましがてらギャラリーを見学。近くの窯で幾人かの陶芸家の焼いた陶器が展示されており、販売もしている。私の場合、各地で記念にぐい呑みを買うことが多い。値段も手頃でかさばらないのが理由。今回も一つ気に入ったのを決めたのだが、ここで問題が。カードが使えないというのだ。手持ちの残金から、購入できる酒の種類も限定されてしまった。
結局、購入したのは「生詰純米ひやおろし秋酒」と「純米吟醸六斎」。どちらもこのギャラリー限定酒らしい。ちなみにここでは用意された瓶への原酒の瓶詰め販売もしている。今年の新酒は一番搾りが12月以降とのことで昨年の酒しかなかったが、聞くとお客さんの中にも時間の経ったものを好まれる方も多いとか。欲しかったのだけれどお金が足りなくて断念。新酒が出来たら来年の早いうちにまた来たいと思う。
宅配便の手配をして財布の中を見ると残り500円。

富士川南下

国道52号を南下する。途中父の実家があるのだが、今回はスルー。早川橋を渡った後、富士川の東岸へ渡り、JR身延線沿いの道を走る。こちらの方が空いている上、車を抜くポイントも多いので早く帰れるのだ。ちなみに春には桜並木が満開になり、桜吹雪の中を走ることが出来るというなかなかおいしい道。手持ちのお金がほとんど無くなったため、途中のほうとうは諦め、家で夕食をとることにした。
道の駅兼サービスエリアの富士川楽座で最後の休憩。
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相変わらず重たいクラッチのおかげで左手は震えるし、お尻も結構痛くなっていた。ただ、心配だった腰痛はコルセットを巻いてきたおかげで全く問題なし。腹部の細いタイプなのでお腹に違和感もなく、腹筋背筋のサポートにもなり、走りやすかった。
途中でエンプティランプが点灯したので、ガソリンを給油し、帰宅。約200km。燃費17km/lでした。

*1:蔵元へ行くと結構限定品などもあるので、昔から仕事で行った先などでチャンスがある度によく訪ねたりする。