種ともこ

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のっけからこんな事を書くのは何だが、彼女はやっぱり天才だと思う。

音楽

音楽


今までシャッフルで書いてきた歌手を見るとわかると思うけど、私の音楽趣味の中心は80年代〜90年代のガールポップ(女性ボーカルのグループ含)、それも結構マイナー路線を選んでいた。
ちょうど自分の年齢で言えば10台後半以降とダブるのだが、この年代に聴いた音楽ってその人にとって一生を左右するというか核になる部分であると思う。で、自分の世代の人に聴くとこの年代は結構洋楽にハマる率が高いのだが自分はそうならなかった。だって言葉の意味わかんないし。*1
マイナー路線狙いというのも「俺はみんなとは違うぜ。」みたいな気持ちもあって、今でもそうなのだが所謂流行歌は聴かないので結構カラオケでの選曲に困っている。まあ、通信カラオケの登場でだいぶ改善されたが。


で、本題。
冒頭でこんな表現をしたのはこの「音楽」というアルバムを発表した当時「彼女が自分のことを天才だと言っていたので嫌い」と曰った友人がいたためだ。事の真偽はよく知らないが、まあこちらで書かれている辺りが真相ではないかと思う。違ったら誰か教えてください。そこのサイトでほぼ言いたいことがうまく表現されているのでここで駄文を書き込む必要もないのだが、やっぱりね、ちょっとは書きたいかなと。
彼女の魅力は老若男女様々な視点で書いた詩とアレンジ・構成まで含め全て自分で作り上げた音楽。そしてそれを歌いあげる繊細さと力強さを併せ持った歌唱力。・・・すいません、ちょっと信仰入っているかも。
だって彼女にハマったのが2枚目の「みんな愛のせいね。」(1986/11/21)ってアルバムなんだけど、その中の「It Must Be Love」という曲の一節がこんな感じ。
「・・・ごはんをたべるのも 眠るのも トイレにはいるのも みんな愛のせいね」
そーかあ、何するにもみんな愛のせいなんだと妙に納得したというか悟ったというか。

みんな愛のせいね。

みんな愛のせいね。


閑話休題
「音楽」というアルバムは種ともこの所謂ターニングポイントに位置付けられる1枚だと思う。それ以前のアルバムは「可愛らしさ」が前面に出ていて、それはそれで良かったのだが、イメージが一元的になっていたので、このアルバムを聴いたときは正直とまどいがあった。が、なんというか、凄いのだ。1曲1曲もそれぞれ良いのだが、その間をつなぐ1分前後の小作品と併せた構成を含めた一つの作品として全く隙がない。
この作品以降、彼女の出すアルバムは様々に表現を変えており、未だに成長しているというのもある意味すごいかも。それでもすべての楽曲制作を人に任せてシンガーに徹した「hetero」を含めてやっぱり「種ともこ」であるところが変わらないのがまた凄いというか。
個人的には最初にお薦めするアルバムは「Mighty Love」なんだけど、種ともこを知るにはこの「音楽」というアルバムは外せないと思う。
・・・思った通り長文になった上にまだ書き足りない。まあ、その内また書くか。

Mighty Love

Mighty Love

*1:こう言っている時点で英語の勉強をする気がないことがわかるのだが。